(-1)×(-1)=+1 はなぜ成り立つか 〜その3〜

 

 ところで、正の数のかけ算(×)については、次の3法則が成り立つ。

 

  1.結合法則  

  2.交換法則  

  3.分配法則    ただし + は、たし算を表す。

 

 実は と定義したのは、この3法則が負の数のかけ算においても成り立つようにするためだったのである。

 

 たとえば という計算をするとしよう。

 

  ア.先に を計算した場合

   

 

  イ.先に分配法則を用いた場合

   

 

 となり、結果が等しくなる。

 もしも である上に、たとえば と定義したとすれば、分配法則は成り立たなくなるはずだ(各自確かめてみよう)。

 (注)これは、大学数学でいうところの「代数学」という話になっていきます。なにぶん筆者は代数学が苦手だったもので、この辺りの細かい議論に間違いがあったらお許しください(^^;)。

 

 ということは、上記の3法則が成り立つと先に「定義」しておけば、 が「証明」できることになる。その4で実際にそれをやってみよう。

 

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