番外編 場合の数の使い分け(その4)

 

解答2.(1) 1296  (2) 360  (3) 15  (4) 126

 

解説2.その2で紹介した「使用回数の制限」と「選ぶか並べるか」に注目してみよう。以下 のように( )の中に数字が並んでいれば、左から順に であるとする。

(1)(重複順列)

 ●使用回数制限:なし
   各数字は何度でも使用できる。

 ●選ぶか並べるか:並べる   は別物として数える。

  答えは  通り

 

(2)(順列)

 ●使用回数制限:あり
    のすべてが異なるということは、各数字はそれぞれ最高1回までしか使用できない。

 ●選ぶか並べるか:並べる   は別物として数える。

 答えは  通り

 

(3)(組合せ)

 ●使用回数制限:あり
    のように、不等号に=(イコール)がついていないということは、
   各数字はそれぞれ最高1回までしか使用できない。

 ●選ぶか並べるか:選ぶ
   何を使うのかを選べば、その選び方に対して となるような並べ方は1通りずつしかない。
   例えば、 を選んだならば、並べ方は のみであり、
    などと並べることはできない。

 答えは  通り

 

(4)(重複組合せ)

 ●使用回数制限:なし
    のように、不等号に=(イコール)がついているということは、
   各数字はそれぞれ何度でも使用できる。

 ●選ぶか並べるか:選ぶ
   何を使うのかを選べば、その選び方に対して  となるような並べ方は1通りずつしかない。
   例えば、 を選んだならば、並べ方は のみであり、
    などと並べることはできない。

  の4個の○と,6種類の数字に分けるための5個の仕切り|を一緒に並べる考え方で
 答えは  通り

 

******************************************************************

 

(4)の考えづらい点が「不等号にイコールがついていること」なので、それを回避するために次のように考えることもできる。

  を定める。

 このとき、は次のように対応する。

   ・・・ 
   ・・・ 
   ・・・ 
   ・・・ 
   ・・・ 

 つまり、「 はすべて異なり」「 である」ようにとれば、それに対して条件を満たすような は漏れなく選べることになる。この9は であるから であることによる。したがって、1から9までの数字から異なる4つの数字を選ぶ選び方で、

 答えは  通り

 

******************************************************************

 

その5へ

その3へ

イマセンTOPへ

 

Copyright (C) 2004- imasen, All rights reserved.