イマセン第21回 動くものがたくさんあるときは 〜その4〜
解答2.(解1・図形的な解法)
(1) まず点 Q を点 M の位置に固定し、点 P を A から B まで動かすとする。
このとき点 R のえがく図形は、線分 AQ と線分 BQ の中点どうしを結んだ線分である。
中点連結定理より、この線分は AB に平行で、長さは AB と等しい。
(2) 一方点 P を点 A の位置に固定し、点 Q を M から N まで動かすとする。
このときの点 R を R' とすると、(1)の考えと同様に点 R' のえがく図形は、線分 AM と線分 AN の中点どうしを結んだ線分である。
この線分は MN に平行で、長さは MN と等しい。
(3) 「点 Q を固定し点 P を A から B まで動かす」→「点 Q を動かす」ことを繰り返す。
(1)(2)で考えたことより、点 R のえがく図形は、点 R' を一端とし、つねに AB に平行で、長さが AB と等しい線分となる。
(4) 点 R' は(2)の線分上を動くから、点 R がえがく図形は、一辺が AB に平行で長さが AB、もう一辺が MN に平行で長さが MN である平行四辺形の、周および内部である。
すなわち、AM,BM,BN,AN の中点をそれぞれ S,T,U,V とすると、点 R のえがく図形は平行四辺形 STUV の周および内部である。
点 R のえがく図形は、「平行四辺形(の周および内部)」であった。最初にこの問題を見たとき、それが想像できただろうか。
「点 Q の位置を固定し点 P を動かす」 → 「点 Q を動かす」 という段階を踏むことで、答えが見えてくることを実感してほしい。
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