イマセン第19回 必要なものだけ残せ 〜その6〜

 

解答2.(2) CQ:QB = 9:8

解説2.(2)

 CQ:QB を求めたいわけだから、とりあえず直線 CB を太く塗ってみる(図2-(2)-1)。

 ここからが少し難所。線分の長さや比が話題になっているので、まずはそれが登場する定理を全て挙げてみる。すると、

 

   角の2等分線の性質 (補足1.)

   チェバの定理・メネラウスの定理 (補足2.)

   円外から引いた2本の接線 (補足5.)

   方べきの定理 (補足6.)

 

 であり、結構多い。ただし今回使えないものもすぐに消去できる。

 

   × 角の2等分線の性質 → 2等分されている角がない。

   × 円外から引いた2本の接線 → 接線が2本は引かれていない(引かれているのは AB の1本だけ)。

   × 方べきの定理 → 点 Q が、「円と直線の交点」ではない。

 

 したがって消去法で「チェバの定理・メネラウスの定理」ということになるのだが、そういう目で元の図をじっと見ていると、次の図2-(2)-2のような太線が浮かぶだろうか。ただし、OB と AQ の交点を P とした。

 つまりこれは、メネラウスの定理である。ただしメネラウスの定理は、見方によって次の図2-(2)-3と図2-(2)-4の2通りの使い方があり、今回はどちらが使えるのかをさらに見極めないといけない。

 

 違いは、「線分 AQ」か「線分 OB」かということである。どちらかの線分について、長さの情報が分かればよい。

 

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