セカンド・ステージ

 

 このサイトをしばらく放置していた.そうしたかったのではなく,そうなってしまっただけである.

 Othersなどはときどき更新していたが,メインを放置していたのはおよそ10年間である.その間,全国区の予備校に首尾よく移籍し,映像授業をする予備校に突然スカウトされ,幸運なことに問題集まで出版して,何とかうまいことこの業界に生かせてもらっている.

 アラフォーと呼ばれる年齢になった.プライベートでは紆余曲折を経たのち,子供にも恵まれ,奥さんが小うるさいことを除いては何も言うことはない.

 10年の間,任されるクラスが多岐にわたり,かつてとはまた違ったレベルで生徒から多くの質問を受けたりして,問題を解くための横断的な見方をいろいろ考えていた.それをまとめたいと思い,久しぶりにこの-Imasen-を第2期(セカンド・ステージ)として始めようと思った次第である.

 それに際し,以前のイマセンやコラムを読み返してみたところ,当たり前ではあるが「若い自分」がそこにいることに気づいた.当時の文章はあえて生徒に語り掛けるような口調にしていたということも手伝って,主張したい内容を漏らすことなく受け取ってもらいたいという強い意志をそこかしこに感じる.そういった若干「押しつけがましい感じ」が「若く」見えるのかもしれない.

 その一方で,内容については「当時からいいこと言ってるじゃん」みたいに自画自賛できるものもあったりする.昔の日記を読み返しているのとほぼ同じことだから,気恥ずかしくもあるが,昔から変わっていない自分にも出会えたのが面白かった.

 最近の授業では「受け取るのも受け取らないのも君の自由だよ」といった感じで,半ば生徒に丸投げである.まあいい意味では,程よく力が抜けてきたともいえる.となると,今後のイマセンやコラムも,これまでとずいぶん口調が変わるであろう.もうすでにこのコラム自身がそうなっているが.

 とにかく,やれるだけやってみようと思う.

(201711.26)

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