数当てゲーム

 

 突然ですが、1以上6以下の数を一つ思い浮かべてください。

 その数に、4をたして下さい。

 さらに、それを2倍して下さい。

 さらに、そこから6を引いて下さい。

 さらに、それを2で割って下さい。

 最後に、そこから最初に思い浮かべた数を引いてください。

 

 結果はいくつになりましたか?当ててみましょう。それは1ですね?

 

 お、すごい、と思った人。最初に思い浮かべる数をいろいろ変えてみましょう。

 

 何かに気づくはず。そう。何を思い浮かべても、最後の結果は必ず1になります。

 

 この前、ふと生徒にこの問題を出された。その生徒が「なぜ当てられるのか解明できる?」と聞くので、次のように考えた。まあ、すぐにネタを暴いてしまうのは少々夢がないのだが・・・。

 

 1以上6以下の数を一つ思い浮かべてください。 ・・・ それを とする。

 その数に、4をたして下さい。 ・・・ 

 さらに、それを2倍して下さい。 ・・・ 

 さらに、そこから6を引いて下さい。 ・・・ 

 さらに、それを2で割って下さい。 ・・・ 

 最後に、そこから最初に思い浮かべた数を引いてください。 ・・・ 

 

 文字を使えばすぐわかるとおり、「最初に思いついた数」を最後に引くことにより がなくなるので、必ず同じ結果になるのだ。

 また、その仕組みさえ分かれば、何通りも問題を作ることができる。例えば・・・

 1以上6以下の数を一つ思い浮かべてください。 ・・・ それを とする。

 その数を、2倍してください。 ・・・ 

 さらに、その数に10をたして下さい。 ・・・ 

 さらに、その数を半分にして下さい ・・・ 

 最後に、そこから最初に思い浮かべた数を引いてください。 ・・・ 

 それは、5ですね。

 

 ただし、くれぐれも同じ問題を何回もやらないように。必ず同じ結果が残ることがばれてしまうので・・・。

 

(2005.12.21)

Column TOPへ

Copyright (C) 2004- imasen, All rights reserved.