見直しがスムーズに進むコツ

  そろそろ12月。受験生は迫りつつある大学入試に不安になり、1・2年生は、定期試験にやきもきする時期。

 学校の定期テストでも、模擬試験でも、そして入学試験でも、「見直しがもっときちんと出来てれば、点を落とさなかったのに・・・」と思う場面は、どんな人でもあるはずだ。見直しが必要だと分かってはいるものの、いったん自分の解いた文章を読み返してみたら、意外とぐちゃぐちゃしていて読みづらいものだ。

 今回はそんな人のために、少しでも「見直しをしやすい答案の書き方」を、イマセンで扱ったことのある問題を例にご紹介しよう。

 

(例題)次の(についての)2次方程式の判別式を計算せよ。→イマセン第7回 文字を見極めるより。

        

 

(悪い例) カッコの中は頭の中で考えていることを表す。

    (えっと、 だよな。 だろ、 を引くだろ・・・)

    

    (こんなの暗算だぜ。)

 

 こんな答案を続けていると、万が一間違えてしまった場合、自分がどこで間違っているのかが見抜きにくい(スペース削減にはなるかもしれないが)。見直しが出来るために、次のことにいつも気をつけてみよう。それだけで随分効率と得点アップが期待できる。

 

(良い例)

(1) 公式に当てはめた式を、きちんと書く。

    

        ↑判別式の公式に当てはめたままの式を、そのまま書く。

 

(2) 式はタテにつなげる。

    

       

        ↑イコールでつなげる式は必ず次の行に書く。その際、イコールの位置はタテにそろえて。

 

(3) 一気に進めない。

    

       

               ←暗算しないで、こういった単純に展開しただけの式も、きちんと書く。

       

 

 悪い例に比べて、だいぶ見やすくなったと思う人が多いんじゃないかな?確かに書く量が多くなる。だけどその分間違いが減るのならば構わないだろう?

 実際「数学が出来ない」とか「答えが合わない」と嘆く生徒の大半は、面倒臭がって必ず答案をはしょって書いている。それではいっこうに得意になんかならない、と俺は言い続けている。

 

(2004.11.21)

Column TOPへ