イマセン第23回 何を同一視するか 〜その2〜

 

 いずれにせよ、「同じものをひとまとめにする」という考え方が大切である。では次の問題はどうだろうか。

 

問題: a, a, b, b, c, c, c, c の 8 個の文字を、円形に並べる方法は何通りあるか。

 

注意: これらを一列に並べるとすると、a 2個、b 2個、c 4個同じものだから、同じものを含む順列の考え方で、

      通り

 となる。ところがそれを円形に並べるために(考え方1)の方法を使って、 しようとすると、

      ・・・?

 となり、割り切れない。

 〜その1〜で紹介した円順列の公式が使えるのは、あくまでも「すべて異なるもの」を並べる場合に限る。今回の場合はそうなっていないので、もう少し丁寧に考える必要があるのだ。そこで、ヒントを挙げよう。

 

 ヒント:一列に並べた 420 通り中、大体のものは 8 つずつひとまとめにできて、1つの同じ円順列となる。例えば次のようなものである。

 

 したがって注意すべきは、1つの同じ円順列にまとまるようなもともとの順列が、8つもないという場合である。それを することはできない。ではそれは、どういう場合であろうか?

 

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