イマセン第20回 基本に忠実に 〜その5〜

 

 解答3. 

 解説3.

 与えられた不等式  は、両辺で三角関数の種類が異なる。

 このような場合は、まず三角関数の種類を統一することから始める。

 

 数学1三角比で習う公式  を逆に用いて、 だから、不等式は

   

 と書き直せる。

 

 ここから先は、1.2.と同じ。駆け足で行こう。

  より  であるから、直線 の部分に引かれる。

 第1象限の動径と始線とのなす角が であり、第4象限の方は である。

 

 

 図より、不等式の解は  である。

 

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

 例題と問題とで、解き方が変わるわけではない。まずは方程式を解き、次に不等式を考える。

 文字が増えると、途端に分かりにくくなるが、だからと言って、特別なことをしているわけではない。

 もちろん時には、エレガントでアクロバティックな発想が必要なときもあるが、あくまで基本に忠実に。これが数学の基本だと思う。

 

イマセンTOPへ

〜その4〜(解答編)へ

 

Copyright (C) 2004- imasen, All rights reserved.