イマセン第17回 条件を言い換える〜3〜

 

解答2. (1) 一の位が 0 または 5 である

        場合の数は、36通り

     (2) 「十の位が偶数 かつ 一の位が偶数」 または 「十の位が奇数 かつ 一の位が奇数」

        場合の数は、45通り

     (3) 「Aから赤球 かつ Bから赤球」 または 「Aから白球 かつ Bから白球」

        確率は、

 

解説2.

 (1)(2)は、「知っているかいないか」の世界である。

 (1)  「倍数」の関係をまとめておこう。

2の倍数

一の位が偶数

5の倍数

一の位が0または5

3の倍数

各桁の和が3の倍数

9の倍数

各桁の和が9の倍数

4の倍数

下2桁が4の倍数

6の倍数

2かつ3の倍数(各桁の和が3の倍数 かつ 一の位が偶数)

整数が5の倍数となるのは、上の表で色をつけた箇所を見て、「一の位が0または5」のときだと分かる。

場合の数を求めるためには、次のように場合分けする。

  (i) 一の位が0の場合
   残りの百・十の位に 1, 2, 3, 4, 5 のうち 2つを選んで入れる。
   したがって、 通り。

 (ii) 一の位が5の場合
   残っている数字は 0, 1, 2, 3, 4 で0がまだ残っているから、これを百の位に入れることはできないことに注意。
   百の位には 4 通り。十の位には、百の位で使った1つをさらに除いて 4 通り。
   したがって、 通り。

 以上(i)(ii)より、 通り。

 

 

 (2) 2つの数の偶奇により、和や積の偶奇が次のように決まる。

 2数

偶・偶

奇・奇

偶・奇

和が偶数となるのは、上の表で色をつけた箇所を見て、両方とも偶数か、両方とも奇数かのどちらかであるとわかる。

場合の数を求めるためには、次のように場合分けする。

 (i) 十の位が偶数 かつ 一の位が偶数 となる場合
   十の位が0を除いた 2, 4, 6, 8 の4通り、一の位が 0, 2, 4, 6, 8 の5通り。
   したがって、 通り。

 (ii) 十の位が奇数 かつ 一の位が奇数 となる場合
   十の位が 1, 3, 5, 7, 9 の5通り、一の位が 1, 3, 5, 7, 9 の5通り。 
   したがって、 通り。

 以上(i)(ii)より、 通り。

 

 

(3) 「2個の球が同色」というのは、「両方の袋から赤」か「両方の袋から白」ということだ。そのように言い換えることが第一歩。

  それを「かつ」「または」で表すと、解答のように、
   「Aから赤球 かつ Bから赤球」 または 「Aから白球 かつ Bから白球」
  となる。

確率を求めるためには、次のように場合分けする。

(i) Aから赤球 かつ Bから赤球 の場合

  Aには赤球2個・白球3個の合計5個なので、ここから赤球を取り出す確率は、
  Bには赤球4個・白球3個の合計7個なので、ここから赤球を取り出す確率は、
  したがって、このときの確率は

(ii) Aから白球 かつ Bから白球 の場合

  Aから白球を取り出す確率は、
  Bから白球を取り出す確率は、
  したがって、このときの確率は

 以上(i)(ii)は互いに排反より、求める確率は、

 

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